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2007.07.10 雑誌対談:鈴木創士 〜俺は一個の「バロック」〜
2007.07.10
嵯峨芸術2007 創刊号
発行:京都嵯峨芸術大学
シリーズ「このひと知ってる?」
鈴木創士(フランス文学者)
〜俺は一個の「バロック」〜
インタビュアー:大森正夫
雑誌の創刊号の編集人として、ぜひ紹介したかった人物に、鈴木創士氏がいた。彼の独自世界は今日の社会においては存在していること自体が極めて特異な事実であり、今でもノスタリカルに多くの文化人が語り継ぐ、取り巻く世界全般が思索する特殊な一時代に今も生き続けている(と思える空気を漂わす)哲学者である。大学には、ドゥルーズなどについて語ってくれるものとの期待を良い意味で覆し、芸術の深い世界を体感させてくれている。彼は存在自体が一つの時代なのである。
彼の洞察力と知力に叶うこと到底無理なことであるので、雑談の相槌さえも打つことはままならないが、自身が持っていない世界を優しく漂わす彼の並外れたキャパの大きなアウトローぶりに憧れる学生は多く、私も面と向かって真面目な話を冗談交じりに話した今回は楽しいひと時であった。写真は、授業のワンシーンを撮ったものである。