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2011.03.27 嵯峨八景図屏風~やまと絵で描く「日本の原風景」~ 展
2011年03月27日~04月10日 ギャラリーあーとすぺーす
展覧会「嵯 峨 八 景 図 屏 風~やまと絵で描く「日本の原風景」~」
主催:京都嵯峨八景研究会
会期:2011年03月27日~04月10日
会場:ギャラリーあーとすぺーす(京都市西京区嵐山)
野は嵯峨野さらなり『枕草子』
私たちは忘れつつある日本の原風景を求め、江戸時代の儒学者・貝原益軒の「嵯峨八景」の絵画化を試みました。文献資料を繙き、故事・祭祀を見聞きし、嵯峨野の四季を共に過ごしながら、描くという学びを通して「嵯峨野」本来の特性を探ってきました。
都人が夢見た嵯峨野を彩る“風景”は遥に深く、人も歴史も空間も、日本文化の源泉を内包するかの如くに魅力溢れる日本の大地です。その豊かな自然を感受する日本の情緒観を的確に醸す表現手法として、今や馴染みも薄い“やまと絵”という古典的な絵画技法の意味も再考しました。
歳月を費やし数多くの試行を経て、初めて全貌を現した「嵯峨八景図」ですが、私たちが創作した描写世界にすぎません。 この屏風が多くの方々にとって、日本の「原風景」を望める細やかな機会になれば、幸いです。
(図録「嵯峨八景図屏風」) (展示会場風景)
展覧会の開催にあたり、作品説明用の図録「嵯峨八景図屏風」を発行した。ここでは、これまでまとまったものがなかった「嵯峨について」、「日本画(やまと絵)について」、「八景画について」など、やまと絵に疎くなった現代の絵師と日本の原風景に思いを馳せ難くなった近代の人々へ、初歩的な概念から実制作の手法までを説明している。
「嵯 峨 八 景 図 屏 風~やまと絵で描く「日本の原風景」~」展の意義と制作までの10年のプロセスも記録している。
http://u0u1.net/FQD2