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2013.09.20 著書:『京都、しつらいの空間美 – 祭事に解く文化遺産 』が刊行されました。
2013.09.04
著書『京都、しつらいの空間美 – 祭事に解く文化遺産 』が、9月4日に店頭発売されます。表紙帯に記されましたが、桂離宮の美を国内外に発信する立役者になったブルーノ・タウトの日記には、「この上もない眼の文化」と評した出合いがありました。「まつりと言えば」の賀茂祭(葵祭)です。「この上もない」造形美を越えた日本人の醸す世界に感動した一文を取り上げるまでもない事ですが、日本人の造形作家が日本の祭を蔑ろにしてきた歴史がある事だけは明らかです。
建築設計と芸術論を専門に学び教えている立場から、日本を代表する葵祭に日本の基底を覚え、刊行しました。特に建築関係の方々に読んでいただきたい思いもあり、建築業界では絶対的な信頼を誇る鹿島出版会から出版され、建築の専門書(建築一般 /空間論)としての登録ではありますし、序章と4章には大胆な私見を展開してもいますが、「まつり」を通して日本の文化の基本から記述しましたので、造形に携わる方々には是非読んでいただきたいと願っております。
- 単行本: 160ページ
- 出版社: 鹿島出版会 (2013/9/4)
- ISBN-10: 4306045927
- http://urx.blue/qq43
商品の詳細説明 : 平安時代から脈々と受け継がれる祭事空間における「しつらいの空間」。伝統的祭事に生き続け現代の日常空間にもつながる「しつらい」の意味・意図を考察し、その空間美を読み解く。
帯文 : 賀茂社「葵まつり」に極みを、祭礼と仮設舞台に意匠を読む。建築家ブルーノ・タウト(ドイツ表現主義の巨匠)、葵祭に遭遇。 丹塗りの賀茂社と祭礼の「しつらい」空間美に驚愕しつつ、『この上もない眼の文化』と評する。
はじめに
序章:しつらい文化と「たつ」意匠
第一章:しつらいの作法 祭事のきまり
第二章:しつらいの空間 賀茂のやしろ
第三章:しつらいの祭礼 葵祭の空間美
第四章:しつらいの位相 文化遺産の姿・見え方
付 録:京の祭り(火の祭り、水の祭り、鉾の祭り)
http://www.kajima-publishing.co.jp/