2024.12.27 京都新聞:月読神社にAR絵馬 西京「賀正」スマホに浮かぶ
Posted on 木曜日, 1月 9, 2025 ·
AR(拡張現実)の技術を使った絵馬が、京都市西京区の月読神社にお目見えした。絵馬のQRコードをスマートフォンで読み取ると、画面越しの境内に正月飾りや「賀正」などの文字が浮かぶ様子を社にお目見えした絵馬のQRコードをスマートフォンで読み取ると、画面越しの境内に正月飾りや「賀正」などの文字が浮かぶ様子を写真に収められる。参拝者らの初詣を新春ムードで盛り上げる。
奉納したのは、神社の近くに住む嵯峨美術大名誉教授の大森正夫さん(67)と妻のめぐみさん。大森さん夫妻はこれまでにも安産祈願や初詣で同神社を何度も参拝していたが、境内には絵馬がなくくさみしいと感じていた。伝統に体験型のアートを取り入れた新しい絵馬で同神社の話題を作ろうと、ARを活用した絵馬を制作、奉納した。
絵馬は縦2.4㍍、横1.9㍍で、イラストはめぐみさんが手がけた。中央に月を配置し、白ヘビや安産に御利益があるという同神社の「月延石」とともに、正月らしいモチーフをちりばめた。
絵馬の左下に印刷されているQRコードをスマホで読み取るとカメラモードに切り替わる。写真を撮りたいところにカメラを向けると、松竹梅や鏡餅などの新春らしい飾りとともに「賀正」や「安産」といった6種類の文字が現れる。画面をスクロールすることで、文字や飾りを動かすことができる。
同神社の神山貴宮司(61)は「境内がお正月らしいにぎやかな雰囲気になった」と喜んでいて、大森さんは「絵馬にARを活用した例はかなり珍しい。神社を訪れるきっかけになればうれしい」と話している。(佐々木千奈)