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2022.11.19 展覧会「建築家 川崎清「見えざる建築」の輪郭」の展示企画
会期:2022年11月19日(土)〜27日(日)
会場:京都市勧業館 みやこめっせ
主催:NPO法人 建築文化継承機構(JIA―KIT建築アーカイブ)
協力:(株)環境・建築研究所
The exhibition [Architect Kiyoshi Kawasaki: Outlines of “Invisible Architecture”] was held at Miyako Messe.
京都大学と(株)環境・建築研究所にて川﨑先生の薫風を近くで受けながら研究と設計に携わってきた者として、僭越ながら建築文化継承機構からの展覧会構想を受けることにいたしました。微力ながら京都にて先生の展覧会を催し、先生が常々心していた環境について、地に着いた建築作品を実体験する中で共に顧みたいと考えております。
■チラシ原稿
1960年代の初頭より建築家として活躍を続けた川崎清(1932~2018)は、日本の都市環境において、数多くの重要なプロジェクトを手がけてきた。
特に、 1970年に開催された日本万国博覧会のお祭り広場正面に位置する万国博美術館(後の国立国際美術館)では、階段状に構築された自然光を調整できるガラスルーバーやピンポイントでガラス壁を支える独特な存在感ある設計の傍ら、京都市美術館収蔵庫では歴史景観を守るための半地下建築さえも消していく屋上庭園など、環境と建築をテーマにした斬新なアイデアで注目を集めた。
日本における建築デザインへのコンピュータ利用の先駆者として、環境にいち早く目を向けた環境建築家として、都市インフラを見据えて実践した数少ない都市計画者として、川崎清は「見えざる」建築家としても環境を建築していた。
本展では川崎清のこれまでの業績に焦点を当てながら、とりわけ川崎清の活動にみられる建築家としての有り様、設計に対する姿勢、思想を省み、表象され形容される狭義の建築意匠からは見れない「見えざる建築」への輪郭を共に再考してみたい。
また、環境・建築として息づく川崎清の建築を、実体験していただく機会として、京都近郊での作品ガイドも用意した。
教育者でもあった川崎清が大切にしていた建築家としての見失ってはならない建築の輪郭を巡りましょう。