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2025.08.26 作品展示:意匠学会大会に出展


2025年8月26日(火)〜28日(木) 会場:京都女子大学

展示作品:装身具“Space Jewelry『KYO=銀閣』” & 『心象絵巻 きょうはぎんかく』

追想を誘うモノづくりとしては,体験した空間を類似的に制作する方法も有り得るが,空間体験で得た心象は物質的類似性とは関係ない上に擬似空間では差異に関心が向くので,視覚的な情報量を極限的に凝縮したミニマルな要素的造形の方が個別性の強い心象の想起には適していると考えた。

 また,客観的な鑑賞装置となるオブジェよりも,身に着け目を閉じて触りながらも想像できるモノの方が主観的な感情移入もし易くなる推察から,追想のためのアナロゴンとしては装身具が最適であると判断し,銀閣寺参道空間を事例にした装身具“Space Jewelry『KYO=銀閣』”の制作を試みた。

説明用絵巻の制作概要

 参道空間の説明に際しては,道のりでのシークエンスが心象形成に大きく関与していることから,目的地を意識し始める場所からのヴィスタを時系列に伝達できる絵巻形式を用いた。

展示した『心象絵巻 きょうはぎんかく』(20cm~620cm)では,『KYO銀閣』を身に付けたくなる人の追想風景を描くために,大文字山が見える銀閣寺道から桜並木の疏水,哲学の道,門前参道,そして銀閣寺総門への道すがらの風景と境内参道に入ってからの風景転換などをシミュレーションCGや配置図面,そして空間の特徴を記した詩文などを14景の並びの中で構成した。